ひやむぎの脳みそ

ドラマやアニメ、パチンコ・パチスロなど私の好きなことを始め、日常で気になったことなどについてマイペースに綴っていくブログです。あくまで個人の見解として自由に書かせていただきます。

環境への配慮?紙ストローに変えたところで問題は何も解決しない

こんにちわ、ひやむぎです。

最近、急激に注目が集まってきた紙ストロー。廃棄されたプラスチックストローが動物の体内から出てくるなど、重大な環境問題として海外で取り上げられ日本でも話題になっているニュースです。環境に配慮するのはとても大事ですが、紙ストローに変えたところで問題は解決するの?と疑問を感じています。今日はこの問題に対する私の見解をお伝えしたいと思います。

f:id:hiyamugi-press:20181031081547j:plain

プラスチックストローで今どんな問題が起きているのか。

世界では今、廃棄されたプラスチック製品が大量に海に流出して深刻な問題になっています。これを魚などの海洋生物が飲み込んでしまうことで死に至り、生態系を壊してしまうという影響があります。

f:id:hiyamugi-press:20181031082144j:plain

この問題を解決するため、アメリカの大手コーヒーチェーン「スターバックス」は2020年までに全店舗でプラスチックストローを廃止し、紙ストローの使用に移行すると発表しました。

利用者として紙ストローを使うメリットってあるの?

ここで注目したいのは、紙ストローにどれだけのメリットがあるかということです。素材が「紙」である以上、飲み物に長く浸しているとふやけてしまいストローとして役目を果たしてくれなくなります(ふやける前に飲めと言われればそこまでですが)。それ以上に、紙や糊の成分が溶けだして体内に吸収された時の影響に対する不安が湧き上がるのも時間の問題だと考えています。また、製造コストもプラスチックストローの約10倍と言われており、いずれは価格として消費者に負担が掛かってくるのではないでしょうか。

では、なぜ紙ストローが注目されているの?

前述の通り、素材が紙なので誤飲しても消化され、プラスチックよりは死に至る可能性は低いと思います。放置されてもいずれは土に戻るでしょうしゴミ問題を解決する一つの方法なのかもしれません。しかし、「プラスチックのストローが問題になってるし、でも紙ストロー使うくらいしか方法なくない?」という理由で紙ストローに着地したのではないかという、ひねくれた考えが浮かんで仕方がないです。だってそもそもの問題は。。。

素材を変えたところで環境問題は解決しない!

プラスチック製品の廃棄で深刻な環境問題になっていますが、そもそも紙に変えたところで環境問題は解決するのでしょうか。一番の問題は「そのへんに好き勝手に捨てる」という行為じゃないかと私は思います。日本はマナーが良い国と言われており、サッカーなどのスポーツ会場で試合後にゴミ拾いをする行為がニュースになるくらいです。ということは、このニュースの根本的な問題は「捨てる人の意識」ではないでしょうか。プラスチックが紙になっただけでゴミが減らなければ何の意味もありません。紙の原料となる木を伐採して、「緑の減少で温暖化が加速した」なんて問題で盛り上がるのも時間の問題です。

f:id:hiyamugi-press:20181031091850j:plain

変えるべきは人間の意識

問題の解決法には「直接原因の解決」と「根本原因の解決」があると教わりました。このニュースを例にすると、「今回の問題はプラスチックが原因だから紙にする」という直接原因に対しての解決法と、「今回の問題は人間が好き勝手にゴミを捨てているのが原因だから決まった場所に捨てさせて流出しないようにする」という根本原因に対しての解決法があるということです。環境問題に配慮するのであれば、人が持つ意識の改革にもっと力を入れるべきではないでしょうか。

最後に

私はどちらかというと根本原因を明確にして問題を解決する方法を取る人間です。よく会社のトップや政治家が問題を起こして辞任する光景を目にしますが、その人が代わっても長期的に見ると何も変わってないことが多いと感じませんか?プラスチックを紙にすることで環境問題を考えるひとつのきっかけになったかもしれませんが、これだけで「私は環境に配慮したよ!」という短絡的な結論にならない事を祈っています。